Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
Leggi 私本太平記(一) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 246.214 caratteri · 495 schermate
と、攻め囲む。
高氏はまた飲み出した。登子の帰りたがっている気もちも思いやられつつ、ままよと、腹をすえたのらしい。さらに、高時が強いてきた大杯もまた、辞さなかった。
「みごと」
高時は、ちょっと、こじれかけていた機嫌を直して、
「もひとつ、どうじゃ高氏」
「いやもう」
高氏は、唇のしずくを横にこすった。
「駒に水を飼うにも、少々は息休めさせねば、首を振りまする」
「はッははは」高時は奇声をあげ――「この男、思いのほか荒駒らしい。かつての、鳥合ヶ原では、儂の愛犬に咬みつかれて、逃げまろんだが、酒の上では、存外なところもある」
君側の左右以外な末端の方では、ここのことは何も分っていない。末席は末席で、それぞれ歓に沸いていた。
そのうちに舞台では、昼、田楽十番を出して喝采をはくした大和田楽に対抗して、近江田楽の一座が「夜の物八番」をこもごもに演じはじめた。
夜の演し物は、もちろん、宴もくずれてからの座興なので、淫らな寸劇や、猥雑な舞踊が多かった。わけて、夜の物八番の作者は、佐々木道誉みずから筆をとったもので、彼はこれを「――柳営お止メ芸」などと称していた。
「ははあ、これだな」