Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
Leggi 私本太平記(七) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 330.262 caratteri · 662 schermate
――須磨から駒ヶ林の浜、和田ノ岬、また湊川口と――守備の要地要地には扇の要を止めて、
「ここに四千、ここに二千。ここには千五、六百騎。――脇屋義助を浜手の大将とし、なお随所には、御辺のいういわゆる応変自在の遊軍を、千騎、五百騎ずつ、その間に置く」
と、説明する。
正成はいちいち頷いて。
「そこで陸地の敵には?」
「ム。足利直義の進路か。――それへは越後新田党の強兵をあたらせよう。――細屋、烏山、大井田、籠守沢、羽川、一の井などを主力に、武者所の諸勢をそえて、決死の者およそ七千を向けて打ちくだく」
「御本陣をどこに」
「さしずめ、陸手と海手の両方面へたいして、司令によい所といえば……。まず兵庫の中を一条まっすぐに通っておる西国街道のほどよき辺か」
「まことに、綿密な御軍配、それ以上はございますまい。が、そのためにかえって、どこもかしこも、守線の薄い弱味がなくもございませぬ」
「というて、どの方面にせよ、手を抜いてよい線はない」
「陸勢の攻め口には、山の手、西国街道、磯道づたいの三道があり、――また海上の敵は、随所、すきを目がけて上陸して来ましょう。――よほどな御工夫があっても、ここはおぼつかなく思われまする」