Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
Leggi 私本太平記(七) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 330.262 caratteri · 662 schermate
ここの沖あいを東へすすんで行くのが見える。天照大神、八幡大菩薩と、金文字で打出した日輪旗が、中の一檣頭に燦々とかがやいている。それこそ尊氏の乗船、足利方の本軍と、新田方には見えたであろう。
「やや、敵はわが後ろを断つ策とみえるぞ」
「敵の本軍が後ろへ廻る!」
義助もそれを見たし、二本松の小高い所に腰かけていた義貞も、これを知った。――敵将尊氏のこのうごき方は、義貞として、むろん看過できないものだった。
由来、新田の本営は、華美だった。
大将義貞の派手好みにもよるが、下部の将士にも禁軍意識がつよかった。皇室の親衛軍たるを誇って、どこか他の武門を見くだしている風がある。
けれど、一ト頃の新田十六騎の颯爽も、越後新田党の猛士卒の面目も、それが、禁軍の華麗を装備に持ってからは、まったく、昔日のような目ざましい戦闘ぶりは、どこへやら失われていた。そしてただ、
錦の御旗
それのみが、彼らの上に、驕ッた耀きを放っていた。
ところが、その錦の御旗の光輝も今度はなんとなく淡らいで見える。なぜなれば、賊軍と呼び慣わしてきた足利勢もまた、水軍の一檣頭に、日輪を打ち出した錦の御旗をかかげており、