Classici giapponesi con furigana
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いねのいちにち
稲の一日
中谷 宇吉郎
Leggi 稲の一日 (いねのいちにち) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.013 caratteri · 20 schermate
ところが親穂や分蘗穂の各種のものがまじっていると、開花や登熟の時期が穂によって時間的にずれているので、危険分散になるのである。それで従来はあまり出穂を揃えて親穂だけで増収をはかるのは警められている。しかしわれわれの作米装置の中では、そういう危険は全然無い。肝腎の生殖細胞の減数分裂期などに来たら、一層注意して最適気温に保ってやればよいわけである。それで思い切って密植して、親穂を器械を並べたように一斉に揃えても、ちっともかまわない。むしろその方が始末が良いわけである。
一坪に一本植えにして三千本を植えることは、そのこと自身は問題がないであろう。それと普通に三本植えにして坪当り百株植えた場合とを比較してみるに、後者の場合分蘗によって穂数が四倍或いは五倍になったとしても、この程度に密植することだけで、三倍近い収穫を挙げることは不可能ではないように思われる。
次に一穂につく籾数を増やすことも大切である。幼穂が出て来て、それが分化し始める時に低温に遭うと、完全な枝や籾が出来ない。そういう場合には、不完全な籾や枝の痕跡が穂に残って、収量は著しく減って来る。それで北国の米作では、この分化期の気候条件が、被害の一つの要素として警戒されているわけである。