Classici giapponesi con furigana
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たこのあし
章魚の足
海若 藍平
Leggi 章魚の足 (たこのあし) di 海若 藍平 (かいじゃくらんぺい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 598 caratteri · 2 schermate
凧屋の店にいろいろ並んでいる凧の中で、達磨と章魚とが喧嘩をはじめました。
「ヤイ達磨の意気地なし。貴様は鬚なんぞ生やして威張っていても、手も足も出ないじゃないか。俺なんぞ見ろ。こんなに沢山イボイボの付いた手を八つも持っているんだぞ」
「そんな無茶を言うものでない。お前も坊主なら乃公も坊主だ。坊主同士だから仲よくしようじゃないか」
「おれが貴様みたような奴と、手も足もないヌッペラボーと仲よくするものか。喧嘩すりゃあ負けるものだから、そんな弱い事を言うのだろう。態を見ろ、弱虫奴」
といきなりその長い八本の足で達磨を蹴り飛ばしました。達磨はたいそう口惜しく思いましたが、手も足もないのでただあの大きな眼玉から涙をホロホロ流して蹴られていました。
傍にいた奴凧が大層気の毒がって、
「章魚さん、もう喧嘩はおよしなさい」
と仲裁しました。
すると章魚は、
「お前なんか黙っておれ」
と言って又蹴りつけました。奴も怒ってはみたが、これも手が袖から出ず、足も二本しかないので、じっと堪えていました。
翌朝、太郎、次郎、三郎の三人に三つともそれぞれ買われて、原に連れて行かれました。