Classici giapponesi con furigana
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こうぎょく
紅玉
泉 鏡花
Leggi 紅玉 (こうぎょく) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.518 caratteri · 23 schermate
……どれ、(樹の蔭に一むら生茂りたる薄の中より、組立てに交叉したる三脚の竹を取出して据え、次に、その上の円き板を置き、卓子のごとくす。)
後の烏、この時、三羽とも無言にて近づき、手伝う状にて、二脚のズック製、おなじ組立ての床几を卓子の差向いに置く。
初の烏、また、旅行用手提げの中より、葡萄酒の瓶を取出だし卓子の上に置く。後の烏等、青き酒、赤き酒の瓶、続いてコップを取出だして並べ揃う。
やがて、初の烏、一挺の蝋燭を取って、これに火を点ず。
舞台明くなる。
初の烏 (思い着きたる体にて、一ツの瓶の酒を玉盞に酌ぎ、燭に翳す。)おお、綺麗だ。燭が映って、透徹って、いつかの、あの時、夕日の色に輝いて、ちょうど東の空に立った虹の、その虹の目のようだと云って、薄雲に翳して御覧なすった、奥様の白い手の細い指には重そうな、指環の球に似てること。
三羽の烏、打傾いて聞きつつあり。
ああ、玉が溶けたと思う酒を飲んだら、どんな味がするだろうねえ。(烏の頭を頂きたる、咽喉の黒き布をあけて、少き女の面を顕し、酒を飲まんとして猶予う。)あれ、ここは私には口だけれど、烏にするとちょうど咽喉だ。