Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 194.628 caratteri · 371 schermate

Aozora Bunko

にしたのであるから、大体半年ぐらいで帰朝するのである。で、ほんとうならば妙子さんは一二年間滞在して修業した方がよいけれども、後に残るのが心細かったら私と一緒に帰っていらっしゃい、半年でも行けば行っただけのことはあるし、私が運動して何とか肩書ぐらいは貰えるようにして上げよう、今のところでは、来年の正月に立って七八月頃に帰る予定なので、まあ短期間のことであるから、その間に戦争が起りもしまいが、起ったら起ったで運を天に任せよう、そんな場合にも二人なら心強いし、幸い私は独逸や英吉利にも知人があるから、いざと云う時には避難先にも困らない、と、そう云ってくれているので、こんな好い折は又とないから、自分も多少の危険を覚悟の上で連れて行って貰いたいと思う。

「今度は啓ちゃんも、板倉のことがあるよって洋行に賛成してるねんわ」

と、そう妙子は云うのであった。

「あたしかて賛成してもええけど、貞之助兄さんが何と云やはるか、兎に角相談して見よう」

「是非賛成して、本家を説き付けてくれはるように、頼んでほしいねんわ」

「お正月やったら、そう急ぐことないわな」

「早い方がええことはええけど、今度はいつ東京へ行かはるやろ」