Classici giapponesi con furigana
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えんむすび
縁結び
泉 鏡花
Leggi 縁結び (えんむすび) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.536 caratteri · 33 schermate
手甲見たような、腕へだけ嵌まる毛糸で編んだ、萌黄の手袋を嵌めて、赤い襯衣を着て、例の目を光らしていたのさ。私はその娘さんが、あとから来るのだろう、来るのだろうと、見返り見返りしながら手を曳かれて行ったが、なかなか路は遠かった。
途中で負ってくれたりなんぞして、何でも町尽へ出て、寂い処を通って、しばらくすると、大きな榎の下に、清水が湧いていて、そこで冷い水を飲んだ気がする。清水には柵が結ってあってね、昼間だったから、点けちゃなかったが、床几の上に、何とか書いた行燈の出ていたのを覚えている。
そこでひとしきり、人通りがあって、もうちと行くと、またひっそりして、やがて大きな桑畠へ入って、あの熟した桑の実を取って食べながら通ると、二三人葉を摘んでいた、田舎の婦人があって、養子を見ると、慌てて襷をはずして、お辞儀をしたがね、そこが養子の実家だった。
地続きの桃畠へ入ると、さあ、たくさん取れ、今じゃ、※さんのものになったんだから、いつでも来るがいい。まだ、瓜もある、西瓜も出来る、と嬉しがらせて、どうだ。坊は家の児にならんか、※さんがいい児にするぜ。
厭か、爺婆が居るから。