Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おだのぶなが

織田信長

坂口 安吾

Leggi 織田信長 (おだのぶなが) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.950 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

たまたま、これに気付くことができたから、信長は刺客の泊っている京都の宿屋へノコノコでかけて行って、汝ら、の分際でオレを殺せるつもりとはバカな奴らめ、今、とびかゝって刺しに来てみよ、と云って睨みつけた。刺客どもは顔色を失い、ふるえあがってしまったが、京童はこれをきいて、大将のフルマイとは思われぬという者と、若大将はこれだけの血気がなくては、という者と、二派の批評があったそうだ。

信長は京都、堺を見物していたが、雨降りの払暁、にわかに出立、昼夜兼行二十七里の山径をブッとばして帰城した。この理由も、家来の誰にも分らない。ひきずり廻され、アッと驚かされてばかりいる家来どもにも、ウチの大将は偉いのか、半キチガイの乱暴者にすぎないのか、信長が三十になっても、まだ確たる見当はつかないのだ。

どうやら美濃を平げ、宿敵斎藤氏を岐阜から追っ払った。信長、ときに三十四。然し、まだ、後には信玄という大入道がいる、謙信という坊主もいる、北条もいる、いずれも斎藤などとはケタの違う名題の戦争名人である。近いところに六角、朝倉、浅井がいるし、三好一党、松永弾正という老蝮もとぐろをまいて威張っている、毛利もいる、却々もって生来のウヌボレ通りに、確たる自信が持ちうるものではない。