Classici giapponesi con furigana
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しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
Leggi 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) di 松永 延造 (まつながえんぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.696 caratteri · 144 schermate
私は刃を以てする複讐を思い切る為めに、何度か、あの免職教員の親切な助言を煩わした。そして、兎も角も、口頭で怨みを返し、反省を促すために、院長の子息に面会する機会を探した。
子息は彼自身が私の妹を愛していた事、愛していた許りでなく、もっと深い関係に迄も入って行った事、それは重に彼の女の正直と低能へ向けられた同情に起因する事、院長の方は決して妹を自由にした證拠及び噂さのない事等を、悩ましげに頭をおさえて物語り、それから、もう一つ思い掛けぬ驚きを次のような言葉で私に与えた。
「父は貴方に骨の壺を見せたと云いますが、それは真実ですか? そうです。父は貴方へ向って何か秘密なそして重要な事を打ち明けたかったんです。けれど、その目的を思い切って決行する勇気がなかったらしいんです。死に際に、その秘密のホンの端緒丈を私に洩らしかけたが、直き息が苦しく詰まってね、話が途切れて了ったものだから、私にも好く判断がつかないんですけれど、何でも、貴方は私共の身内なんだろうと私は思いますね。ええ、それ丈はもう確かなのです。父はそれを貴方に打ち明けたくて、あの骨の壺迄も貴方に示したに相違ありません。