Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいない

胎内

三好 十郎

Leggi 胎内 (たいない) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.766 caratteri · 136 schermate

Aozora Bunko

手切金は、俺が出すよ。またかわいがってやるぜ。ヘヘ! フウ、バカにノドがかわきゃがる。(水たまりの方へ行きかける。しかし途中で立ちどまり)そうだ、よしよし。……(いいながら、ヨロヨロと歩いてもとの場所へもどり、そこに自分が敷いて寝ていた背広の上衣をどけて、その下の地面の泥や岩くずを掻きのけて、その下に埋めてあったウィスキイのビンを一本、つかみ出す)フフ、見ろ、ちゃんとこうして――これ一本きりだ、もう。(なかみを、火の光にすかして見る)こうなったら、もういいからな、それまで元気をつけて――

村子 あら、まだあったの!

花岡 ヒヒ! (ビンのセンを取って、カプリと一口ラッパ飲みにして、むせながら)ゲエ! ケケ、そ、そこに、抜かりがあるもんかな。ゲエ、チャント、この、かくして置いたんだ。いよいよとなったら、なにしよう思ってよ。

村子 だって、あんた、こんだけなにして、もう死ぬばかりになっていたのに、――現に、あんただって、あんな弱音をあげるくらいになっていたのに、そんな、よくまあ――

花岡 だからよ、人間の慾に底はねえといってるんだ。俺という男のドショウ骨の強さは、こうだよ。