Classici giapponesi con furigana
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はいたい
胚胎
宮本 百合子
Leggi 胚胎 (はいたい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.077 caratteri · 55 schermate
法 さてさて、
鏡のかげんであばたもえくぼ
己惚の生んだ児の頭は小うござってのう。
王 御事は母御がうみそこのうて口から先に娑婆の悪い風にふれたと見ゆるわ。
法 そのためで経典を誦する事がいこう巧者になりまいてのう――まんざらそんばかりもまいらなんだがまだしもの事――
ま! とどのつまり船は畑ではよう漕げぬと申す事さえ世の中の人すべてが存ずればよいのでの。
王 じゃと申して水と陸に生きる事のよう出来るものは神のお造り召された生きものの中にあるのじゃ。
法 二股かけたもの共の大方は、蛙の叔母だとやら「あひる」のやれ「いとこ」だとやら申すのが可笑しい事でのう。
王 よんべ、酒と感違い致いて油をお飲みやったと見ゆるわ。
法 おお、それはさて置き貴方は二時間ほか御やすみなさらなんだと見ゆる――
子兎の様なお目をなされてじゃ。
王 腹の立つ夢を夜も昼も見つづけて居るからじゃ。
法 お祈の甲斐ないせいでござるわのう。代って祈って進ぜようか。
王 わしの形をいたいた蝋人形を作られたり、よう気のつかなんだ間に髪を一つまみぬかれたりいたすよりはまだましじゃ。
法 思いもかけず、しとやかな御心をお持ちなされてじゃ。