Classici giapponesi con furigana
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はいたい
胚胎
宮本 百合子
Leggi 胚胎 (はいたい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.077 caratteri · 55 schermate
したがの、わしは今日はもう、せっかくじゃが、薬は、いらぬのじゃ。
第二の若僧 どう遊ばしてでございます、
せっかく煎じて参りましたのに――
法王 心尽しは、存じて居る。
私の召されるのは必ず、今日に違いないと申す事を、わしは知ったのじゃ。
今まで、授かった、安らかな、快い眠りは、神のやさしい御心で、この世の、最後の眠りを楽しゅうさせ様がために下されたものなのでの、
わしは、久しい間神にお召をして居たほどに誤たない神の御心を伺う事が出来るのじゃ。
第二の若僧は暗い表情をうかめて力無く、薬をわきに置くと偶然さっき、第一の若僧の置いて行った十字架にさわる。
指でつまんでそうっとわきにどける。
老僧(理智的な眼つきと口調で)澄んだ正しい御心が、それはお感じなされた事でございましょう。
そして又、それは、最も幸福に御成りなさる道でございます。
第二の若僧 お師様。
ほんとうの御心で仰せられるのでございますか?
私などは、死ぬ事より恐ろしい悲しい事は無いと存じます。
あの暗くてじめじめした塚穴に入れられるのかと思いますと――
死ぬ、その時になっても私は、「生きたい」と申すでございましょうきっと。