Classici giapponesi con furigana
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じさくしょうぞうまんだん
自作肖像漫談
高村 光太郎
Leggi 自作肖像漫談 (じさくしょうぞうまんだん) di 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4162 caratteri · 9 schermate
私が彫刻を作るという事を世人は知らない程であった。光雲翁はあとが続かないとよくみんなが言った。私は妻の智恵子の首を幾度でも作って勉強していたものの、金がとれないので、父の仕事の原型作りを常にやって生計の足しにしていた。父の依頼された肖像の原型を大小いろいろ作った。大半は忘れてしまった。十数箇年に亘る此の間の私の米櫃仕事は、半分は父の意見に従い、半分は自分の審美判断に従った中途半端な、そういう原型物であった。折角苦心した肖像が父の仕事場で、星出し針で木彫に写される時むざんに歪められてしまうような事も少くなかった。松方正義老公の銀像、大倉喜八郎男夫妻の坐像、法隆寺貫主の坐像などが記憶にのこっている。松方老公のは助手として父に伴いていって三田の邸宅で写生した。老公は自分はビスマルクに似ていると人がいうと言って居られた。そして額の中央が特に高く隆起しているといって私に触らせてみせたりした。此の銀像は甚だ幼稚な出来であった。大倉男はあまり肖ると機嫌が悪かった。こせこせ写生などするようでは駄目だと言われた。当時蒙古方面の踏査から帰られたばかりで颯爽として居た。