Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

Leggi 自由人 (じゆうじん) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 69.030 caratteri · 139 schermate

Aozora Bunko

だが、受ける気持ちは朗かで、何の曇りもないのだ。固より、周志淵は、俺に託した手紙で、なお其他の手紙で、俺のことをこまごまと弟へ知らせただろう。或は俺を生命の恩人だとも思ってるかも知れない。また、俺は軍の機密に関しない限り、日本側の民政上の意向を多少とも周文圭に話したので、それを彼は伝え聞いて、人を使って物資の取引きをし、多大の利益を得たのも事実であり、そのことも弟へ知らせたかも知れない。また、俺と文圭との恋愛も、彼は後に知ったらしく、俺が上海を立つ前、文圭の死について逆に俺へ悔みを言ったが、そのことも弟へ知らせたかも知れない。まあそれらのいろいろなことがあって、周組南は俺を、無縁の他人とは思っていないのでもあろうか。俺の方でも彼を、無縁の他人のような気はしないのだ。然し、それだからといって、俺にとって彼が中国人たることに変りはない。俺にとって彼は、他国人であり、異民族である。それ故に俺は、何のこだわりもなく、甘んじて、彼の世話を受けることが出来るのだ。相手がもし日本人だったら、例えば長谷部先生にせよ、天元社の佐竹にせよ、或は北村庄作にせよ、俺の気持ちはこんなに平らではないだろう。