Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

青々たる梧桐の下に箒木を手にしている老人は、老い屈んだ腰も重げにうめきながら、みにくい皺で一ぱいになった顔を、日のまぶしさにしかめつつやせ衰えた脛をふんばり、僅かな仕事に汗水を流して、一生懸命にはたらいているのです。

片里はうまず言葉をつぐのでした。

「ほんに羨やましいのはそなたの身じゃ、その美くしさとその若かさとを持っていたら、あらゆる此の世の楽しみ、何ひとつ叶わぬことはない筈だ」

「なにをおなぶりなされます、私なぞは、せめて父親の遺業をつぎ、一かどの儒者として世に立てたらということばかりが望み、しかし、いかに努めても生得の愚根、とんと自分で呆れておりまする」

「ハ、ハ、ハ、呉羽之介どの、学問と言われるか――」

と、片里は辛っぽい笑いを笑いました。

「そのようなものは、額、小鬢の抜け上った、田舎者におまかせなされ、学問武芸――すべてああした粗硬の業は、そなたなぞの行るものではない。孔子は恐らく貧相な不男であったろうし、孫子は薩摩の芋侍のような骨太な強情ものであったであろう――子のたまわくや、矢声掛声は、そなたのかわいい唇から決して洩れてはならぬものじゃ」