Classici giapponesi con furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate
「わしはあの頃の少年の、毛程もまじり気のないあどけなさを思い出すと、その真珠を泥で汚し、清水に濁りを注ぎ込んだそこ許のことを憎まずにはいられないのだ」
と、片里をジロリと嫉視しました。
片里は笑って、
「ハ、ハ、ハ、兎に角わしと出逢うた後の、彼の変化はめざましい。此の頃はもうスッカリ自分の値打が会得が行き、浮世のつまらぬ約束などには、すこしも縛られぬ奔放自由の男一匹となってしもうた」
「純い心の少年の無垢な胸を、けがらわしい毒で汚して、何でそのようにうれしいのじゃ!」
「どうも絵かきにも似合わぬ堅苦しいのが、そこ許の疵じゃよ。そこ許のいわゆる毒たるものこそ、此の世の歓びの別名なのじゃ。毒の味は甘い歓びの毒に溺れて溺れ死ぬのが、一ばん生き甲斐のある生き方と申してよろしい――」
と、言う折しも、取次が呉羽之介の到着を知らせました。
「すぐにこれへお通し申せ」
片里は露月に向って、
「まァ、見るがよい、前にはなかった異様な美くしさ、生々しさ、媚び、悩み――さまざまな新らしい色どりで飾られた呉羽之介を眺めたら、そこ許も必らず感歎して、わしをそのように責めはすまい――いっそお礼を申してよいのだ」