Classici giapponesi con furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate
露月は延銀のきせるを取りあげて、一服しながら楽しそうに笑いました。
それを片里はつくづくながめて、
「お身の議論も久しぶりじゃ――いつぞや逢うたころには、文吾どのを亡くされた当座で、見る目もいたましく窶れていなされたが――あの時にはこの分では、いつまた絵筆をとられるやらと、実は案じていた位。それだのに、今日の元気は大したものだ――そう言えば、それなる絖は、何ぞ新らしい仕事かナ」
と、首を伸しのべるようにします。
露月は立ち上って、光線の工合のいいように、枠張の絖を置きなおしながら、
「新しいも新しい――まだたった今、あらましこれでよいというところまで画き上げたばかりだ。まだどこやらに足らぬ筆があるようだが、まず、一見してくれられい」
「あ、これは見事な出来栄じゃ」
片里は画面をじッとみつめて、讃歎するように呟きつつ、なおも注視の目を止めないのでした。
――その絵柄は一たいどんなものでしたろう!
いつぞや露月とふとゆきずりに知り合った、あの鳥谷呉羽之介の、艶花にして嫋々とした立ちすがたであったのです。
あの初夏の緑蔭に、浮き出したように見えた。匂やかな若衆すがたは、今、まるで生きているその人のように、生彩奕々として素絹の上にほほえみつつ、その日の思い出を永劫に生かそうとてか、片手にかざした白つつじの花ひと枝――