Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
はじめから、新之助の方には殺意などなく、追いつめられた果ての兇行で、正当防衛的な意味も多少あったために、刑は軽かった。君香は、自分を「露探」と呼んだという、つまらないことがきっかけで、半死半生の目にあった森新之助を、はじめは気の毒に思って、見舞に行ったり、同情したりしていたのだが、いつか、それが愛情に変化して、殺人事件にまで発展してしまったわけである。
「新さんが――絶対に、このこと、玉井に知らせてくれるな。……って、いやはるもんやさかい、これまで隠して居りましたのやけど、今度、どないしても、相談に乗って貰わんならんことが、いくつも出来ましたよって、お邪魔に上りました」
「あたしとこに、相談というのは?……」
「新之助はんが、もう四五日したら、牢屋から出やはります。まだ刑期はすまへんのやけど、成績がよろしいよって、仮出獄の恩典で、出して貰えるのだす。それで、その身元引請人に、玉井はんになって貰おうと思て。……新之助さんがいやはりました――これまでは隠して居ったけんど、娑婆に出たら、やっぱり、玉井金五郎はんの弟分になって、万事、やって行きたい。いっぺん、兄貴をつれて、牢屋に面会に来てくれたら、ええなあ。