Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
……ところで、明後日の演説会に、勝則君に出て貰おうと思うちょるが、どげんじゃろか?」
金五郎は、ちらと、眼を伏せたが、
「出るように、いおう。あんたに極力応援することは、前からあれも承知しとったけ」
「友人の中村勉君の参謀長で、やっとるごたるなあ」
「うん、まだ、あれは満二十五歳にならんけ、選挙権はない。中村君が二十七で、候補者中、最年少、栃木村太郎さんをロボットの選挙事務長にして、勝則が采配振っとるらしい。……じゃが、……実は、あの子、ほんとうは、すぐにでも、東京に行きたい気持のようにあるが、……」
「そら、また、どうして?」
「あんたから、いつか聞いた光丸のことでなあ」
「あきらめて?……」
「はっきりとはわからんけんど、そんな気持になったとじゃないか知らん? 藤本組との祝言を秋にするというのは、もうすこし考えさせてくれ、といいよったが、ともかく、光丸と別れる決心をしたらしゅう思われる。それで、やっぱり、さびしいとじゃろうなあ。マンに、しばらく、東京に遊びに行かせてくれ、ちゅうて、頼んだそうな。東京には、早稲田時代の友達がたくさん居るし、気を紛らかすつもりじゃろ。