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Classici giapponesi con furigana

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あぢさい

花火・来訪者 他十一篇

永井 荷風

Leggi 花火・来訪者 他十一篇 (あぢさい) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.046 caratteri · 104 schermate

Aozora Bunko

一文なしで帰つて来ても、

ガア/\喚く嬶アがくたばつて、

乃公は気楽にたらふく呑める…………

と云う詩なぞを掲げているが、これ等は何処となく、黙阿弥劇中に散見する台詞「今宵の事を知つたのは、お月様と乃公ばかり。」また、「人間わづか五十年、一人殺すも千人殺すも、とられる首はたつた一ツ、とても悪事を仕出したからは、これから夜盗、家尻切り………。」の如きを思い出させるではないか。

ボオドレエルを始め西洋のデカダン中には必ず神秘的宗教的色彩が強く、また死に対する恐しい幻覚が現われているが、これ等は初めから諦めのいい人種だけに、江戸思想中には皆無である。その代に残忍極る殺戮の描写は、他人種の芸術に類例を見ざる特徴であって、所謂「殺しの場」として黙阿弥劇中興味の大部分を占めている事は、今更らしく論じ出すにも及ぶまい。

毒婦と盗人と人殺しと道行とを仕組んだ黙阿弥劇は、丁度羅馬末代の貴族が猛獣と人間の格闘を見て喜んだように、尋常平凡の事件には興味を感ずる事の出来なくなった鎖国の文明人が、仕度三昧の贅沢の挙句に案出した極端な凡ての娯楽的芸術を最も能く総括的に代表したものである。