Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くさめいきゅう

草迷宮

泉 鏡花

Leggi 草迷宮 (くさめいきゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.733 caratteri · 142 schermate

Aozora Bunko

」

明は恥じたる色があった。

「こしらえるのじゃない、聞いたのを書き留めて置くんです。数があって忘れるから、」

「はあ、私はまた、こんな恐怖え処に落着いていさっしゃるお前様だ。

怨敵退散の貼御符かと思ったが。

何か、ハイ、わけは分ンねえがね、悪く言ったのがグッと癪に障ったで、

(なら可うがす、客人のものは持ってもれえますめえ、が、お前様、学校の先生様だ。可し、私あハイ、何も教えちゃもらわねえだで、師匠じゃねえ、同士に歩行くだら朋達だっぺい。蟹の宰八が手ンぼうの助力さっせえ。)

と極めつけたさ。

帽子の下で目を据えたよ。

(貴様のような友達は持たん、失敬な。)と云って引返したわ。何か託け、根は臆病で遁げただよ。見さっせえ、韋駄天のように木の下を駆出し、川べりの遠くへ行く仁右衛門親仁を、

(おおい、おおい、)

と茶番の定九郎を極めやあがる。」

三十四

その夜に限って何事もなく、静かに。……寝ようという時、初夜過ぎた。

宰八が手燭に送られて、広縁を折曲って、遥かに廻廊を通った僧は、雨戸の並木を越えたようで、故郷には蚊帳を釣って、一人寂しく友が待つ思がある。