Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こんにゃくぼん

菎蒻本

泉 鏡花

Leggi 菎蒻本 (こんにゃくぼん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.957 caratteri · 30 schermate

Aozora Bunko

」

「ちゃんとな、」

と唐桟の胸を劃って、

「胸三寸。……へへへ、お古い処、お馴染効でございます、へへへ、お上んなはるよ。」

帳場から、

「お客様ア。」

まんざらでない跫音で、トントンと踏む梯子段。

「いらっしゃい。」と……水へ投げて海津を掬う、溌剌とした声なら可いが、海綿に染む泡波のごとく、投げた歯に舌のねばり、どろんとした調子を上げた、遣手部屋のお媼さんというのが、茶渋に蕎麦切を搦ませた、遣放しな立膝で、お下りを這曳いたらしい、さめた饂飩を、くじゃくじゃと啜る処――

横手の衝立が稲塚で、火鉢の茶釜は竹の子笠、と見ると暖麺蚯蚓のごとし。惟れば嘴の尖った白面の狐が、古蓑を裲襠で、尻尾の褄を取って顕れそう。

時しも颯と夜嵐して、家中穴だらけの障子の紙が、はらはらと鳴る、霰の音。

勢辟易せざるを得ずで、客人ぎょっとした体で、足が窘んで、そのまま欄干に凭懸ると、一小間抜けたのが、おもしに打たれて、ぐらぐらと震動に及ぶ。

「わあ、助けてくれ。」

「お前さん、可い御機嫌で。」

とニヤリと口を開けた、お媼さんの歯の黄色さ。横に小楊枝を使うのが、つぶつぶと入る。

若い衆飛んで来て、腰を極めて、爪先で、ついつい、