Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
あるとき祖母が「お祖父さんも物好きだよ。助ちゃんのどこが気に入ったのかねえ。」と云ったのを耳にして、祖父は「馬鹿野郎。助公はおれの大事なお得意だ。」と云った。いまにして思えば、あの画描きの人のことで、誰かが祖母と同じような問いをしたならば、祖父は同じく「おれのお得意だ。」と答えたことであろう。祖父はときどきそのお得意のために散財をしていた。
私の父は二つのときに失明したという。祖父は父のために図って義太夫を習わせた。十三、四の頃大阪へ修業に行き、初め五世野沢吉兵衛の手解きを受け、その後、後の摂津大掾の弟子になった。大阪へは祖父の姉で出戻りの身をそのまま家に寄食していた人が伴いて行った。家では祖母と区別するために、この人のことを大阪おばあさんと呼んでいた。父は時々学生の帰省するように東京の家へ帰ってきては、また大阪へ出向いていたようである。その間に父は結婚して、私もいちど二つのときに父母に連れられて大阪へ行ったことがあるが、その後の下阪の際には東京の祖父母の許に残った。父はそのときを最後に文楽を退いたが、その間三年というものは大阪に居着いて東京へは帰らなかった。