Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
清が落ちたのは天罰だが、助公もまたよく飛び込んだものじゃないか。」
吉原のお歯ぐろ溝は昔はとてもきれいで、川幅などもずっとひろく、家鴨がおよいでいたり、小舟がうかんでいたりして、その時分の花魁は小がいのお椀いっぱいの水で、口をそそぎ顔を洗ってうらの川にすてたところから、そういう名前もできたのだそうであるが、私たちのたけくらべ時代には、そんな錦絵にでもありそうなおもかげはさらになくて、ただの汚い溝川でしかなかった。
やがて稽古をすませて助ちゃんがきた。助ちゃんは昨日帰ったときの服装のままで、祖父の着物を着ていた。着替の持合わせもなかったのかも知れない。助ちゃんはお糸さんに礼を述べて、
「それでは、おなかさんの部屋でも拝借して、一寸着かえさせて戴きます。」と云った。すると祖父が、
「助公。その着物はお前に遣ったんだ。水臭いぞ。それとも年寄りの肌につけたものはいやなのか。」
助ちゃんはあわてて、
「いいえ、とんでもない。有難く頂戴します。」
「まんざら、着られないこともないだろう。」
「ほんとに、助ちゃんによく似合いますわ。」
「そうですか。どうも有難うござんした。