Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
春の運動会の時にも連れ立って時を過ごしていた。私はそういう二人の姿を、七八〇番の長者らしい気持を思い、うらやましい気持で見た。素朴な若者の気持には、この親のような人に対して、そう意識的なものはなかったであろう。ただ七八〇番のような人には、長者として、この若者が好ましく思えたのであろう、彼にしてみれば、この若者を憫れみ、惜しむ情を抱かずにはいられなかったのであろう。
七三五番が仕事の成績が良く、三級に進級し、三級者ばかりの舎房に移るようになった時、七八〇番は云った。「七三五はいい男だ、惜しいことをした。」そして三級の雑役に向って云った。「七八〇番がね、世話になったってね、言って下さい。」
七三五番を見ながら、その男らしさに、この男は何をしたのだろうと私は思った。そして私はやはり盗みだろう思った。その若い善良げな顔を見つめ、私にはその罪が信ぜられ、似合わしく思われた。私は悲しい気持を感じた。
私は始めの頃には満期にあと一月か二月という期になったら、もうしめたものだろう、楽なものだろうと思ったものだが、さてその期になってみては、そうしたものではなかった。