Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate

Aozora Bunko

私は学校の方は我を張りとおして、そのまま中途退学してしまった。私は試験はついに受けなかったのだが、三学年終了ということにしてもらった。つまり私は落第はしなかったわけである。

二度あることは三度あるというが、私の家出もその譬にもれなかった。もっとも、その三度目は二度目のときからは、大分歳月が経っていた。

一度目のときは品川駅が出発点であり、二度目は東京駅であったが、三度目はまた変って、こんどは両国駅であった。私は成田までの切符を買った。一度目も二度目も片道切符を買うと、私の財布は空になってしまうのがきまりだったが、このときは空にはならなかった。私は成田で不動さまに参詣して、それからその近くにあった床屋に寄って散髪をした。私はその日は成田で泊ることにきめ、宿屋に上ると、すぐ床をのべてもらい、女中に云いつけて近所の本屋から新青年という雑誌を買って来させ、床の中でその雑誌に掲載してある探偵小説を読んだ。私の隣りの部屋には素人相撲の一行がいて、がやがやと騒々しかった。佐原かどこかで興行をして、その帰りにこの成田に寄ったらしかった。あくる日、宿屋を立つ際に、私は新青年を女中にやった。