Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
二軒共にこの土地では旧いようで、店の構えも立派であったが、また相応に繁昌していたのかも知れないが、いい店だという感じに欠けていた。つまり活気や明るさがなかった。老舗などにはよくあるやつではなかろうか。主人からしてあまり商売に身を入れていない感じなのである。瀬戸物屋とは私はいちど交渉があった。私は配達になった年の暮に、この店で蓋物を八拾箇ほど求めて、お得意に配った。私はべつにそんなつもりでもなかったのであるが、なかには「新聞やさんから歳暮をもらったのは初めてだ。」と云う人もあった。また「梅干や佃煮を入れるのに丁度いい。」と云って喜んでくれたおかみさんもあった。自弁で読者奉仕をしたわけであるが、私としてはその月麻雀に夢中になっていて勧誘のしごとを怠っていたので、店への申しわけと自分の気やすめのためにしたまでのことである。この代金はしめて七円あまりであった。日華のいくさはようやく酣であったけれど、まだまだ物価の安い時勢であった。私はその時この瀬戸物屋の主人から渋い印象を受けた。小肥りな体格で、働き盛りの年輩であるが、どこやらくすんだ感じで、にべもない表情をしていた。