Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate

Aozora Bunko

朝飯を食べながら、僕は自分の貧しさを呑み下す気持でした。そのとき、ひとひらの風の便りが舞い込みました。しかも水茎の跡すなおなる玉章。御披露します。

「この朝夕を如何にお暮しですか。またひどく屈託なさっているのではありません? 貴方は御自分でお考えになるよりは、ずっと自由な生れつきなのに、なにかというと考え込んでおしまいになるのね。屈託げな御容子が見えるようだわ。貴方の御機嫌をとってくれる人は、誰もいないのですか。私だとて、優しさとお世辞は持っていますわ。でも、私は辛抱づよいの。遠く見て、いつも幼い心で歩いて行きたいのです。独り屋根裏部屋に住んでいたアンデルセンの許へ、夜毎その窓辺に訪れて、さまざまのことを語り明かした、あの月、あれは私。私は貴方の不器用な天使。貴方のよろめく姿と私の心と、なんとよく似ていること。でも私はなによりも貴方の声がききたいのです。どこまでも自分の人生を語りつづけて行く貴方の声がききたいのです。沈黙ってしまうようではいけません。いつでも自分の心を語れるようでなくては。生活に臆病にならないで。幼いハンスが独りで世の中へ出て行った時に、どんなに素直で勇敢であったかを思って下さい。