Classici giapponesi con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate
』と云い出したら、もう皆んなあわてるのなんのって、鼻と口を押えて逃げ出したもんだ。僕はその時どういう気だったか自分でもわからないのだが、『水をふくめ、水をふくめ。』と絶叫したら、田中と小山が井戸端へ転がるように飛んでいって、ポンプをギイコン、ギイコンやっては水をがぶがぶ飲んでいるんだ。その中に白煙もいつしか薄らいで、これはどうやら毒ガスではないらしいってことになって、ホッとしていると、またもや、ボカン、ボカンさ。それとばかり壕の中に転がり込んでほとぼりの過ぎるのを待つ、と云っても絶対的な安全感があるわけじゃない。今度こそはやられる、お陀仏だ、絶えずそうした気持なのだから堪らないんだ。後で見たら、壕の前にこんな大きい庭石がいくつも転がっているじゃないか。隣家の庭に落下した爆弾がその庭石をこちらへ投げて寄したのだが、それがまともに壕の上に落ちたひには、一たまりもなくお陀仏さ。やがてまた休憩時間になって、二人の顔を見ると二人共に可笑しな顔をしているんだ。額、頬、鼻の頭に泥をこびりつけて二眼とは見られない面なので、思わず失笑してそれを指摘すると、そう云う自分の顔を見ろと云うから、手でさわってみると、成程自分の顔にも泥がついている。