Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Leggi 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) di 小山 清 (こやまきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.741 caratteri · 486 schermate

Aozora Bunko

」

「ところが、鮮やかなのは藤村先生なのだ。藤村先生はあれでなかなか諧謔趣味の粋なところがおありだったらしい。歌留多の一番終いに持ってきて、このお主婦さんには似合いの亭主をちゃんと見つけて置かれたんだ。す、西瓜丸裸、というやつだ。これは解説無用だろう。西瓜丸裸、これはまた断じて女性ではない、どうしても男性だ。女房に劣らず健康体だ。女房よりも肥っている。丈は男としては少し低い方だ。しかし紋付に袴なんかつけると、どうして貫禄があって立派なものだ。役場の収入役とでも云った口かな。上にも下にも受けがいい。夏なんか肌脱ぎになって汗だくで、給仕君と棒押しなんかやりかねない。昼寝が好きで、村長さんかなんかが、『収入役さんは?』と問うと、『また裏の藤棚の下で昼寝です。』と給仕君が答える。家へ帰ってくるとすぐ畳の上にごろりとなって、子供にからかったりする。女房が傍でいくらべちゃくちゃしても一寸も苦にしない。まあ、こんなところだろう。里芋の山盛りの女房には、西瓜丸裸の亭主がうってつけだよ。この夫婦はうまくゆくよ。子供だってのんびりと育つ。これも僕の推測だが、きっと藤村先生の周囲には西瓜丸裸って感じの人がおられたに違いないんだ。