Classici giapponesi con furigana
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かつしかすなご
葛飾砂子
泉 鏡花
Leggi 葛飾砂子 (かつしかすなご) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.677 caratteri · 37 schermate
」
「ここでは欄干から這込みます。」
「まさか。」
「いや何ともいえない、青山辺じゃあ三階へ栗が飛込むぜ。」
「大出来!」
船頭も哄と笑い、また、
佃々と急いで漕げば、
潮がそこりて艪が立たぬ。
程なく漕ぎ寄せたのは弁天橋であった、船頭は舳へ乗かえ、棹を引いて横づけにする、水は船底を嘗めるようにさらさらと引いて石垣へだぶり。
「当りますよ。」
「活きてるか、これ、」
二度まで揺られても人心地のないようだった一名は、この時わけもなくむっくと起きて、真先に船から出たのである。
「待て、」といいつつ両人、懐をおさえ、褄を合わせ、羽織の紐を〆めなどして、履物を穿いてばたばたと陸へ上って、一団になると三人言い合せたように、
「寒い。」
「お静に。」といって、船頭は何か取ろうとして胴の間の処へ俯向く。
途端であった。
耳許にドンと一発、船頭も驚いてしゃっきり立つと、目の前へ、火花が糸を引いて※と散って、川面で消えたのが二ツ三ツ、不意に南京花火を揚げたのは寝ていたかの男である。
斉しく左右へ退いて、呆気に取られた連の両人を顧みて、呵々と笑ってものをもいわず、真先に立って、
鞭声粛々!――