Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Leggi 薄紅梅 (うすこうばい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.133 caratteri · 122 schermate
――氷月の雪の枝折戸を、片手ざしの渋蛇目傘で、衝いて入るように褄を上げた雨衣の裾の板じめだか、鹿子絞りだか、あの緋色がよ、またただ美しさじゃない、清さ、と云ったら。……ここをいうのだ、茶屋の女房の浅黄縮緬のちらちらなぞは、突っくるみものの寄切だよ、……目も覚め、心に沁みようじゃないか。
……同時に、時々の出入りとまでしばしばでなくても、同門の友輩で知合ってる糸的が、少くとも、岡惚れを。」
「その事かい、何だ。」
と笑いもカラカラと五徳に響いて、煙管を払いた。
「対手は素人だ、憚りながら。」
「昨夜振られてもかい。」
「勿論。」
「直言を感謝す。」
と俯向いて、袖口をのばすように膝に手を長く置き、
「人壮んなる時は、娘に勝ち、人衰うる時は女房が欲しい。……その意気だ。が、そうすると、話に乗ってくれるのに、また何が不都合だろう。」
「月村と性が合わないんだ。先方は言うまでもなかろうが、私も虫が好かないんだ。前にね、月村が随筆を書いた事がある。燈籠見に誘われて、はじめて廓を覗いたというんだがね、雑誌の編輯でも、女というと優待するよ。――年方の挿絵でね、編中の見物の中に月村の似顔の娘が立っている。