Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あしかり

蘆刈

谷崎 潤一郎

Leggi 蘆刈 (あしかり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.413 caratteri · 78 schermate

Aozora Bunko

ああいう人を弟に持ったら自分も嬉しいということを申したそうにござります。父の決心がきまりましたのはまったくこのお遊さんの言葉がありましたためでござりましてそれから間もなくおしずの輿入れがござりました。さようでござります、でござりますからおしずは私の母、お遊さんは伯母になるわけでござりますけれどもそれがそう簡単ではないのでござります。父はお遊さんの言葉をどういう意味に取りましたのか分りませぬがおしずは婚礼の晩にわたしは姉さんのこころを察してここへお嫁に来たのです、だからあなたに身をまかせては姉さんにすまない、わたしは一生涯うわべだけの妻で結構ですから姉さんを仕合わせにして上げて下さいとそういって泣くのでござりました。

ちちはおしずのおもいがけない言葉をききましてゆめのようなここちがしたのでござります。と申しますのは自分こそお遊さんをひそかにしたっておりましたけれどもお遊さんにそのいちねんがとどいていようとは思ってもおりませなんだし、まして自分がお遊さんから慕われていようなどとは考えたこともなかったからでござります。それにしてもそなたはどうして姉さんのむねのうちを知っていなさる、そういうのには何かしょうこがあっての上でなければならぬが姉さんがそういうことを洩らした