Classici giapponesi con furigana
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あしかり
蘆刈
谷崎 潤一郎
Leggi 蘆刈 (あしかり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.413 caratteri · 78 schermate
ところにあったと申しますのでござりまして裲襠を着て琴をひいたり小袖幕のかげにすわって腰元に酌をさせながら塗りさかずきで酒をのむような芸当はお遊さんでなかったら板につかないのでござりました。
とにかく二人のあいだがらがそういうふうになりましたのは申すまでもなくおしずのきもいりがあったればこそでござりましてそれには粥川の家よりも芹橋の家の方がひとめがすくのうござりましたのでお遊さんのほうから夫婦のところへ出てくることが多かったのでござります。おしずはさまざまにちえをはたらかせまして女中をつれて旅に出るのは無駄なついえではありませぬかわたしがいたら不自由なおもいはさせませぬからとお伊勢さまだの琴平さまだのへ三人ぎりで出られるようにもいたしました。そして自分はじみづくりにして女中らしくこしらえたりしまして次の間にねどこをとらせるのでござります。もっともそのときの都合で三人のかんけいをとりかえまして言葉づかいなどもきをつけるのでござりましたが宿屋の首尾はおゆうさんと父が夫婦になりましたらいちばんよいのでござりますけれどもお遊さんがおんなあるじのようなかたちになりがちでござりましたので父は家令か執事かというふうにみせかけましたり御ひいきの芸人になりすましたりいたしまして旅へ出ましたら