Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

Leggi 血曼陀羅紙帳武士 (ちまんだらしちょうぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.970 caratteri · 176 schermate

Aozora Bunko

たとえば、亡妻の黒髪を形見として肌身に附けている良人が、いつまでも亡妻の思い出から遁がれることが出来ず、日に日に憂欝になり衰弱して行くように。……薪左衛門が、過去の罪悪の形見の道了塚を附近に持ち、そこへ日参したということは、彼を憂欝にし彼を衰弱させたらしい。

「衰弱している私の所へ、博徒の頭、松戸の五郎蔵と成った勘兵衛が来て、私を威嚇したのじゃ、典膳よ、恥ずかしながら私は、その時以来今日まで発狂していてのう」

「又兵衛殿オーッ、私はその勘兵衛のために、嬲り殺しにかけられ、コ、このありさまにござりまする!」

「全身血達磨! どうしたことかと思ったに、勘兵衛めに嬲り殺し※(感嘆符疑問符、1-8-78) ……どこで? どうして?」

この時嘲笑うような声が聞こえて来た。

道了塚の縁起

「嬲り殺しには府中でかけた! 理由か? 強請りに来たからよ」

それは五郎蔵であった。林から抜けて、典膳の後を追って来た五郎蔵であった。年にも似ない逞ましい足をからげた衣裳の裾から現わし、抜き身をひっさげ、典膳の背後に立っていた。

「又兵衛!」と、五郎蔵は、典膳などには眼もくれず、はだかった襟から、胸毛の生えている肉厚の胸を覗かせ、鷲のような眼をヒタと塚の頂きの薪左衛門へ据え、呼ばわった。