Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

Leggi 街はふるさと (まちはふるさと) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 193.435 caratteri · 389 schermate

Aozora Bunko

もっと気のきいた女を相手にするもんよ」

なんの激するところも見えない小娘の様子であった。四方山話をしているような、屈託のない薄笑いをうかべていた。

「金次第で、どうにでもなるというんだな」

「そうよ」

「どんな男とでも、な」

ルミ子はニッと笑った。

「パンパンだって、選り好みはあってよ。そうじゃないと思うの」

明るくて、邪気のない答えであった。

七

エンゼルは娘をだまして一稼ぎするには妙を得ていた。終戦後の二三年はそれで食いつないでいたのである。美貌が第一の資本であったが、女の心理にも通じており、演技者としての才能が抜群であった。

しかし、パンパンなどに対して演技の必要はなかった。同じ裏街道の同志で、生地をさらけだして、不都合がある筈はない。顔の貫禄と美貌は彼女らの身にあまる偶像で、エンゼルの逞しい腕に、ムンズとひきよせられたパンパンは、あまりの羞しさに、泣きそうになり、もがいて逃げようとするのであったが、有無を云わさず引き寄せられて厚い胸に押しつけられると、力はつき、ただ夢を見るようにウットリしているだけであった。

そうでないような女に対しては、そうでないように、エンゼルは対策にこまるということは、めったになかった。