Classici giapponesi con furigana
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さいおんじこうのしょくどうらく
西園寺公の食道楽
北大路 魯山人
Leggi 西園寺公の食道楽 (さいおんじこうのしょくどうらく) di 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2677 caratteri · 6 schermate
ただし、肉がかたいから、園公は生で食っておられるかどうかは疑問だ。これを煮て食う場合は、背肉よりもかえってやわらかになり、そして内外の皮がなかなか美味い。だから、公の如きは酒だしのかった、あっさりとした汁仕立てで、しょうがの絞り汁でも落として、薄身を煮て食っておられるかもわからない。
今一つは焼いて食うことだ。これまた煮て食う以上に軽く食えて、両面の皮が香ばしく、山椒の粉の入った醤油で、山椒焼きする場合は、立派なたいの食い方と言えよう。付け焼きよりも、さらに軽く食うのは塩焼きである。塩焼きの場合は、ポン酢(橙)とか、レモン酢とかいうようなものを少々振りかけることが出合いがよいようだ。たいの臭味もなくなる。
園公といえども、別にこれ以上の変った調理方法もあるまいから、右のうちのいずれかを選んで賞味されていることだろうと思われる。
元来、東京の魚屋には西園寺公のよろこばれるようなたいがないはずだから、必ずや特別注文で、よいたいを河岸から取り寄せておられることであろう。そうして、その中の目玉と脇腹の薄身の一寸四方とを賞味されるのであろう。
しかし、公ほどの通人なら、目玉のほかに、たいの唇などを、きっと食っておられるだろう。