Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Leggi 註文帳 (ちゅうもんちょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.770 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

しかもお使番が女教師の、おまけに大の基督教信者と来ては助からんねえ。」

打微笑み、

「相済まんがどうぞ宅の方へお届けを、といって平にあやまると、使の婦人が、私も主義は違っております。かようなものは信じませんが、貴君を心から思召していらっしゃる方の志は通すもんです。私もその御深切を感じて、喜んで参りました位です、こういうお使は生れてからはじめてです、と謂った。こりゃ誰だって、全くそう。」

十九

「しかし土手下で雪に道を遮られて帰る途さえ分らなくなった時思出して、ああ、あれを頂いて持っていたら、こんな出来事が無かったのかも知れない。考えて見ればいくら叔母だって、わざわざ伊予紋まで鏡を持して寄越すってことは容易でない。それを持して寄越したのも何かの前兆、私が受取らないで女の先生を帰したのも、腕車の破れたのも、車夫に間違えられたのも、来よう筈のない、芳原近くへ来る約束になっていたのかも知れないと、くだらないことだが、悚としたんだね。

もっとも、その時だって、天窓からけなして受けなかったのじゃあない、懐へでも入れば受取ったんだけれども、」

我が胸のあたりをさしのぞくがごとくにして、