Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
病人はそのやせた手で、チヨ子の頭や背中をなでさすり、チヨ子は病人の胸に顔をおしあてて、どちらも黙ったまま、涙を流しています……。
その病人こそ、玄王だったのです。チヨ子の父だったのです。おたがいに話したいことが、どんなにたくさんあったことでしょう。また、どんなに涙が流れたことでしょう。
太郎は両腕をくんで、脇の方を向いて、じっと立っておりました。
金銀廟の中の部屋で、あたりは、しーんとしていました。
何もかもすっかり、はっきりしました。
匪賊の首領は、玄王のふいを襲って、その城をのっとりましたが、負傷した玄王を人質にとって、金銀廟の中におしこめ、自分は玄王に仕えてる者だ、と、勝手にいって、ふきんの土地を治め、やがてはその王になるつもりでした。けれど、玄王の部下たちがあちらこちらにいて、なかなか思うようになりませんでした。
しじゅう戦いがおこりました。けれど玄王の部下達も、玄王が人質になっているので、思いきって攻め寄せることもできませんでした。
そのことを知っていますので、匪賊達も、玄王をそまつにはあつかいませんでした。玄王のきずはなおりました、けれども、次には病気で寝つきました。