Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
「私は決してあなたに悪いことをしようなどと、そんな考えを持ってやしませんよ。私はあなたみたいな人が好きですよ。大変なごちそうをこしらえてお待ちしてたんです。一緒に飲んだり食ったり歌ったりしましょうよ。まあお待ちなさい。私はまっ暗な中では眼が見えませんから今ろうそくをつけます」
爺さんは急いでろうそくに火をつけました。そしてひょいと見ると、まごうかたなき大天狗が眼の前に立ってるではありませんか。頭に兜巾をかぶり、緋の衣をつけ、手に羽うちわを持って、白い髯の生えかぶさった赤い顔に、高い鼻をうごめかし、金色の眼を光らして、にこにこ笑っているのです。爺さんはその威光に打たれて、平伏してしまいました。
「お前は感心な奴だ」と大天狗は言いました。「酒までたくさんそろええてくれた志に免じて、今晩はお前の家で酒盛りをするとしよう」
その言葉を聞いて、爺さんは元気づいてきました。そしてこの猩々爺さんと大天狗とは、夜通し酒盛りをすることになりました。
爺さんは猩々とあだ名されてるくらいの酒のみですし、天狗はまた名高い酒好きなものですから、ちょうどいい相手でした。けれどそのうちに、二人とも酔っぱらってきました。