Classici giapponesi con furigana
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate
「へんな奴だよ。めっかちで鼻がつぶれていて、口が耳までさけてるんだよ。せいの高さは二メートルか三メートルもあって、にぎり拳が犬の頭くらいあるんだよ」
「まるで化け者じゃないか」
「うん、化け者だよ。角もあるかも知れないよ。そいつが、しじゅう僕をつけねらってるんだ。助けておくれよ」
トニイはなおしっかと紳士の胸にしがみつきました。
一同は困ったようでした。何かひそひそささやきあいました。紳士はいいました。
「じゃあ、今夜はおれのところに泊めてやろう。そして明日の朝おくっていってやるよ」
「ああそうしてね。おじさんのそばなら大丈夫だ」
一同は自動車のなかの大きな箱をかかえて、鉄の戸から中へはいりました。階段があって、それをおりていくと、地下室の広間でした。
大きなテーブルがならんでおり、ぜいたくな椅子がならんでいました。テーブルの上には、酒瓶やコップやトランプの札などがちらかっていて、壁には銃や剣などの武器がかかっていました。
次の部屋にはいくつもベッドがならんでいました。まるで寄宿舎のようでした。トニイはすぐそこに寝かされました。
広間の方では、さっきの男たちが、酒をのんだり、トランプをしたりして、おそくまで起きていました。