Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Leggi 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.569 caratteri · 336 schermate

Aozora Bunko

そのなまずが、まったく、一メートルほどもある大きさで、おどろいたことには、ぴかぴか光る金のながい髭をうちふり、小さな目を光らし、いばりくさって悠然と泳いでいったのです……。

それを、私も正夫も二人とも見たのです。

「いたでしょう」

「うむ、ほんとにいたよ」

けれども、金色の髭をはやしたなまず……そんなものは、まだきいたこともありません。

その淵には、村の子供たちが時々釣にくることがありました。私はその子供たちに、この淵で大きななまずを見た者はないかとたずねてみました。

ここではよく釣針をとられるから、大きななまずかなんか、そんなものがいるかも知れない、という者がありました。

深いんだからきっといる、という者がありました。

大きななまずをみたことがある、という者がありました。

そこで私は、金色の髭をはやしたなまずのことを、話してきかせました。子供たちはびっくりしました。

「まだはっきりはわからないが、ほんとにその珍しいなまずがいたら、みんなで生捕ろうじゃないか。そしてここに池をつくって、川の水をひきいれて、みんなで飼おうよ。このままにしておくと、どこかに逃げてしまうかもしれないからね」