Classici giapponesi con furigana
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ぶたきちとヒョロこ
豚吉とヒョロ子
三鳥山人
Leggi 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) di 三鳥山人 (みどりさんじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.498 caratteri · 111 schermate
サテはおれたちは欺されたな」
と、一人の兵隊が眼を開いて見ますと、室の中にともっているあかりがよく見えます。
「ヤッ、眼があいた眼があいた。オイ、みんな眼をあけろ眼をあけろ。何でも見えるぞ……きこえるぞ」
と怒鳴りましたので、兵隊達は一時に起き上りました。そこへ大将も起きて来て、
「サア、魔法使いのあとを追っかけろ」
といいましたので、兵隊たちは勢い付いて八方に駈け出して無茶先生を探しましたが、まだあたりがまっ暗で、どこへ行ったかわかりませんでした。
無茶先生は、その時町を出てだいぶあるいていましたが、右手に持ったお酒の樽へ口をつけてグーグー飲みながら、
「ウーイ。美味い美味い。酔った酔った。エー、豚の塩漬けは入りませんか。ヒョロの塩漬けは入りませんかア。アッハッハッハッ。面白い面白い。エー、豚とヒョロの塩漬けやアーイ」
と怒鳴りながら、あっちへよろよろ、こっちへよろよろとしてゆきます。
「アー、誰も買いませんか。豚とヒョロの塩漬けだ。安い安い。百斤が一銭だ一銭だ。アッハッハッハッ。面白い面白い。樽の中で手は手、足は足に別々になって寝ているんだ。眼がさめたら困るだろう。