Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まずしきしんと

貧しき信徒

八木 重吉

Leggi 貧しき信徒 (まずしきしんと) di 八木 重吉 (やぎじゅうきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4888 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

神の道

冬

冬日

森

夕焼

霜

冬

日をゆびさしたい

雨

くろずんだ木

そのひとすじの気持ちにうたれる

神の道

自分が

この着物さえも脱いで

乞食のようになって

神の道にしたがわなくてもよいのか

かんがえの末は必ずここへくる

冬

悲しく投げやりな気持でいると

ものに驚かない

冬をうつくしいとだけおもっている

冬日

冬の日はうすいけれど

明るく

涙も出なくなってしまった私をいたわってくれる

森

日がひかりはじめたとき

森のなかをみていたらば

森の中に祭のように人をすいよせるものをかんじた

夕焼

あの夕焼のしたに

妻や桃子たちも待っているだろうと

明るんだ道をたのしく帰ってきた

霜

地はうつくしい気持をはりきって耐らえていた

その気持を草にも花にも吐けなかった

とうとう肉をみせるようにはげしい霜をだした

冬

葉は赤くなり

うつくしさに耐えず落ちてしまった

地はつめたくなり

霜をだして死ぬまいとしている

日をゆびさしたい

うすら陽の空をみれば

日のところがあかるんでいる

その日をゆびさしたくなる

心はむなしく日をゆびさしたくなる

雨

窓をあけて雨をみていると

なんにも要らないから

こうしておだやかなきもちでいたいとおもう

くろずんだ木

くろずんだ木をみあげると

むこうではわたしをみおろしている