Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひんみんくらぶ

貧民倶楽部

泉 鏡花

Leggi 貧民倶楽部 (ひんみんくらぶ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.333 caratteri · 111 schermate

Aozora Bunko

「うんにゃよ、葬礼饗応を貰いに来やしねえ。こちとらこう見えてもね、乞食じゃねえのス、ちと買物をしべえから御通しなさいやし。」と妙な言草。門番呆れて、「汝等何が買えるもんか。干葉や豆府の滓を売りやしまいし、面桶提げて残飯屋へ行くが可い、馬鹿め。」

女房聞咎めて、「何だとえ、馬鹿にしなんな。これでも米を食う虫一疋だ。兵隊屋敷の洗流にもしろさ。憚りながら御亭主は鉄道馬車の馬糞を浚いやす、強い人さね。門番の癖に生意気な、干葉を売らぬもよく出来た。糸爪野郎。」と一通の婦人には真似てもみられぬ色気無しの悪口雑言。

「ブッ失敬な奴だ。」と眼を瞋らし、「たって入りたくば切符を買え、切符を。一枚五十銭だぞ、汝等に買える理窟は無いわい。」と怒鳴る。

老婆これを聞きて、よぼよぼと進出で、「いえもし二分が一分でも無銭で遣ろうとおっしゃりましても切符は真平でござるよ。聞いて下さいやしこうじゃわいな、お前さん、過日切通の枳殻寺で施米があると云うから、この足で、鮫ヶ橋から湯島下りまで、お前様、小半日懸って行ったと思わっしゃれ、そうすると切符を渡して、なお前様、明日来い、米と引替えるというではござらぬか。