Classici giapponesi con furigana
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あかいて
赤い手
国枝 史郎
Leggi 赤い手 (あかいて) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.057 caratteri · 21 schermate
「そんな事は何うでもいいじゃありませんか。マシュースさん。あんた方は兎角つまらない事を穿くり出しては人を嫌がらせる癖がありますね。ええ、私はドルガンは虫が好かなかったのです。何う云う訳か気が合わないでね。そこへ持って来て、しょっ中サディの跡を追い廻わしていたので実は癪でたまらなかったんです。けれど、貴方はそんな事に口を出す必要はありませんぜ」
「そうとも君の云う通りだよ」マシュースは帰ろうとして立上った。「では、手袋は返えすよ。ほんとに濡れていなくて幸だった。けれど今話した金魚鉢の液体については未だ面白い事があるんだよ。ウッドワード氏の云うには、それが若し水と混じる様な事があると、直ぐに赤くなるのだそうだ。丁度リトマス試験紙みたいな物だね。だから賊の奴が鉢を動かす拍子に手を濡らしでもすれば、奴は後で手を洗った時、赤くなったのを見てさぞ驚くことだろう。そして一旦赤くなったが最後少し位洗ったのでは容易におちないそうだ。一寸面白いじゃないか。つまり我々は赤い手の男を探せばいいと云う事になるからね」彼は大声で笑いながら帽子を取上げた。
「では又近い中に来るよ。