Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あかいふね
赤い船
小川 未明
Leggi 赤い船 (あかいふね) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3671 caratteri · 8 schermate
四
けれど遠くへだたっていますので、ただ赤い筋と、ひらひらひるがえっている旗と、太い煙突と、その煙突から上る黒い煙と、高い三本のほばしらとが見えたばかりであります。そして船の過ぎる跡には白い波があわだっているばかりでありました。
露子は、どうしてもその赤い船の姿を忘れることができません。自分も、その船に乗って外国へいってみたい。そして、オルガンやピアノや、いい音楽を聞いたり、習ったりしたいものだと考えました。見るうちに赤い船は、だんだん遠ざかってしまった。日は漸々西に傾いて、波の上が黄金色に輝いて、あちらの岩影が赤く光った時分には、もうその船の姿は波の中に隠れて、煙が一筋、空に残っていたばかりです。
その日は、お姉さまといっしょに海辺で遊び暮らして、疲れた足をひきずって家に帰りました。
四
明くる日、露子は窓によって、赤い船はいまごろどこを航海していようかと思っていますと、ちょうどそこへ一羽のつばめが、どこからともなく飛んできました。
露子は、つばめに向かって、
「おまえは、どこからきたの。」
と聞きますと、つばめは、かわいらしいくびをかしげて、露子をじっと見ていましたが、