Classici giapponesi con furigana
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ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate
五千円のダイヤでも無代では貰わない。チャンと二銭払うのが屑屋の仁義になっているじゃないか。
UTAヤアイ
世の中に行きがかりぐらい恐ろしいものはない……と吾輩は賑やかな電車通りに出て考えた。井伊の掃部様は桜田門なんか通らなかったら首無し大名なんかにならないで済んだであろうし、キリストやクレオパトラだって今の世に生まれていたら柊林あたりのステージで抱合って、監督をハラハラさしているかも知れない。俺だって十四の年に女郎買いに行ったのが振り出しで、いつの間にかコンナ犬攫のルンペンに……まあそんな事はドウでもいい。とにかく偶然ぐらい恐ろしいものは世の中にない。
ところで問題は眼の前の仕事だ。……出来るだけ美味い酒が飲めるような結論の方向へひっぱって行きたいものだが……差当って先ず、何といっても問題のフォックス・テリヤUTAを探し出すのが目下の急務だろう。
ところで面白い事に吾輩はそのテリアUTAを売付けた相手の顔をチャンと記憶しているんだ。誰でもない、大学の耳鼻科の教室で研究している羽振菊蔵という医学士だ。今の令嬢の話に出て来た通りの、いやにノッペリした気障な野郎だが、そいつの手にUTAが渡っているんだから冗いようだが偶然は恐ろしい。