Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate

Aozora Bunko

指で触ってみると鉄と同じ位に固い。

「啖付いても大事ないかえ」

「歯が立ったなら鰻を今一パイ喰わせる……アイタタタ……待て……待てチウタラ……」

廊下を通りかかった女中が吃驚したらしく襖を開けたが、木乃伊親爺の二の腕に付いてる濡れた歯型を見ると、呆気に取られたまま突立っていた。

親爺は急いで肌を入れた上から二の腕を擦った。吾輩に喰付かれたが、嬉しいらしく女中を振返ってニコニコと笑った。

「……鰻を、ま一丁持って来い。それからお燗も、ま一本……恐ろしい歯を持っとるのう。ええそれから……そこで給金の註文は無いかや……」

「無いよオジサン。毎日鰻を喰べて、女郎買いに行かしてもらいたいだけや」

木乃伊親爺は口をアングリ開いたまま、眼をショボショボさせていたが、それで話がきまったらしかった。

少年力持

それから後、三四年ばかりの間、吾輩は毎日毎日、お祭りの見物の中で、生命がけの芸当をやった。金ピカの猿股一つになった木乃伊親爺の相手になって、禿頭の上に逆立ちしたり、両足を捉まえて竹片みたいにキリキリと天井へ投げ上げられたり、バスケットボールみたいに丸くなって手玉に取られたりするのであったがトテモ面白かった。